鍼灸マッサージの施術の後に痛みがあるのは施術者が下手だから?

鍼灸マッサージの後に、痛くなった…


鍼灸マッサージの施術後に患部が痛くなることがしばしばあります。
「それは、施術者が下手くそだから!?」って思っちゃいますよね

その可能性もあります。

ですが、そうでない可能性もあります。
理由は大きく分けて2つに分かれます。
それでは、まずその2つの理由を分かりやすくご説明しますね。

理由その1 鍼灸マッサージが聞いているからこそ痛い!


鍼灸マッサージの後で、痛みがひどくなったり、しびれが強くなったりすることがあります。
実はこれは、鍼灸マッサージがよく聞いている証拠なんです。

この状態を詳しく説明しますと、例えば悪くなっている部位が腰だとしましょう。
すると、腰の筋肉がガチガチに硬くなっています。
鍼灸マッサージというのは、そのガチガチになった筋肉を、緩めることが出来るのです。

もし、ガチガチだった筋肉が緩んだら…

今まで、筋肉によって締め付けられていた周囲の神経が緩みます。
その神経が緩んだという事実が、一時的に「痛くなった」という錯覚を起こすのです。
例えば、正座を15分したとします。
これは神経を圧迫している状態ですね。

30分も経過すると、次第に神経の感覚がなくなり、何も感じなくなります。
そこで、急に立ってみてください(神経を緩める)。
すると、急に痛みが走り、神経もビリビリするでしょう?
これと同じ現象が、鍼灸マッサージの治療後におこっているのです。

これは、好転反応と呼ばれています。

鍼灸マッサージ治療後に、一時的に悪化状態になるけども、それは鍼灸マッサージがよく聞いている証拠のことを総じて好転反応といいます。
ここまでが、【理由その1】に当たります。
では、【理由その2】を見ていきましょう

理由その2 【鍼灸マッサージによる麻酔効果が切れた】


鍼灸マッサージ治療には、麻酔効果があります。
つまり、痛みを緩和してくれるのです。

例えば、ぎっくり腰や、寝違え等の、強烈な痛みを伴う疾患の場合に鍼灸マッサージを受けたとします。「鍼灸マッサージの麻酔効果」によって、「痛みがとれた」と思いますが、麻酔効果が切れたらどうでしょう。
「痛くなった」と思ってしまう人もいるのではないでしょうか?

理由その3 「鍼灸の後にいたくなるのは患者さんのせい?」


実は、患者さん自身が痛みを引き起こしている可能性もあります。
なぜなら、鍼灸マッサージの後に、「ちょっと良くなった!」と感じて、動き過ぎてしまう人がいるからです。

ポイント↓
動くのが楽だからと言って、・掃除をしたり・休んでいた仕事をたくさんしたり・重たいものを持ったりなどなど。

そうすると、動き過ぎが原因で、痛みがぶり返してしまうのです。

たとえ痛みが引いたとしても、油断は禁物です。

ポイント↓
ですが、この場合は、一時的には痛みが引いたことを患者さんも実感しているので、「鍼灸マッサージのせいで痛くなった!」と鍼灸マッサージ治療のせいにすることは少ないと思います。
参考までにしてください。

理由その4 【実は鍼灸マッサージのせい!?】


純粋に鍼灸マッサージ治療が原因で、痛みが出るケースがごくまれにあります。
どのようなケース化といいますと、鍼が皮膚の知覚神経の敏感なところに、運悪く当たってしまうことです。

これは、指した瞬間から痛みがありますが、2~3日で治りますのでご安心ください。

もし、鍼を抜いてからもチクチクと痛みがある場合は、遠慮せずにその場で鍼灸マッサージの先生に報告しましょう。
対処法などを説明してくれます。

鍼灸マッサージをしても、すぐに痛みが出るのは下手くそかも!?


理由その1で、鍼灸マッサージによる麻酔効果が切れることを紹介しましたが、それ以外に、鍼灸マッサージ師が下手くそという事実もあります。

上手な鍼灸マッサージ師なら、症状にもよりますが、わりと痛みを軽減してくれます。

しかし、下手くそな鍼灸マッサージ師なら、ちょっとましかな…
と思ったらすぐに元の痛みに戻るという傾向があります。

なので、目安として2~3回治療して、「良くなっている」と実感できないのであれば、施術者との相性もありますので遠慮せずに相談してください。

最後に…


✅鍼灸マッサージの施術後にいたくなるのは、主に4つの理由がある。
✅鍼灸マッサージがよく効いているのからこそ痛くなるケースがあったり、麻酔効果が切れたり、患者さんが動き過ぎたせいだったり、たまたま指しどころが悪かったせいだったりの理由がある。
✅いずれのケースでも鍼灸マッサージ師の先生を不審に思うのではなく、具体的に相談することが大切です。相談された施術師はあなたの患者の状態から、なぜそうなったのかをこの4つの中から説明してくれるでしょう。



脳梗塞、脳出血の後遺症、パーキンソン病、脊柱管狭窄症、特定疾患などの患者様。
その他、腰痛、神経痛、リウマチ、頚椎捻挫後遺症などで慢性的な疼痛が続く方。

また、歩行が困難な方。
上記疾患などをお持ちで歩行がつらい方、通院が困難な方、寝たきりの方など様々なことに対応して治療・リハビリを行っていきます。
ご不明なことは何でも気軽にご相談ください。

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